2020年05月26日

【Mastodon】大手2鯖は死すともマストドンは死せず

 昨日、分散型SNSプラットフォームの一つ「Mastodon」を用いて運営されている世界最大級のインスタンスの一つである「mstdn.jp」より、重大な告知がありました。

 同インスタンスを運営する「合同会社分散型ソーシャルネットワーク機構」は、同社がもう一つ運営している「mastodon.cloud」もろとも、2020年6月30日(火)を以てサービスを終了するとのことです。

 ずいぶん突然の告知だったこともあり、日本語圏のMastodonユーザの間に衝撃が走ったことは、言うまでもないでしょう。

 なお、これを以て「Mastodon」そのものが終了する、あるいは「Mastodon」の日本語版が終了するなどという情報も流布されているようですが、いずれも誤った情報です。あくまで、いくつかある分散型SNSプラットフォームの一つである「Mastodon」を用いて運営されている多数のコミュニティのうちの2カ所が運営を終了するだけの話であり、Mastodon」そのものや、「Mastodon」の他のコミュニティは今後も続きます

 では、今回サービスを終了する2カ所のサーバについて、軽く触れてみたいと思います。

 「mstdn.jp」は、日本語圏のMastodonユーザの中でおそらく知らぬ者はいないと思われる、世界最大級のMastodonサーバのひとつです。3年以上前の2017年4月に、まずは個人運営のインスタンスとしてサービスが始まり、日本におけるMastodon、というより分散型SNSの流行の起爆剤となりました。「Mastodon日本鯖」などと名乗っていたためか、そこをMastodonのすべて、もしくはMastodonの公式サーバと思い込んでしまった人も多かったのではと思われます。

 Mastodonは、大手SNS「Twitter」とよく似た仕組みを持つSNSプラットフォームです。そのため、Twitterで何か問題が発生したときに、Mastodonに移住するユーザが大量に現れましたが、「mstdn.jp」はその主たる流入先となりました。

 「mastodon.cloud」は、最初は匿名の個人(?)によって運営されていたサーバで、海外のサーバなので当然ながら海外のユーザが多かったものの、日本人の登録も多くあったところです。

 私は、2017年4月に、まずは「mastodon.cloud」、そして「mstdn.jp」にユーザ登録したものの、どちらも自分とは肌が合わず、「mstdn.jp」に作ったアカウントは1週間ほどで、「mastodon.cloud」に作ったアカウントも数ヶ月で放棄してしまいました。余談ですが、私は2017年4月にもう1カ所、日本人が運営する小規模なサーバにもユーザ登録していましたが、そのアカウントも半年ぐらいで放棄したように記憶しています。

 しかし、特に「mstdn.jp」は、日本におけるMastodonの中心的なコミュニティとなってしまったために、自分のように既にそこを去っている人を含め、多くの日本語圏のMastodonユーザにとっての心のよりどころとなってきました。それ故に、昨日の突然の告知は、「mstdn.jp」のユーザでない人を含め、日本語圏のMastodonユーザの多くが大騒ぎする事態となったわけです。

 それまで「mstdn.jp」で活動してきた方の中には、早速、Mastodonで運営されている他のサーバへの引っ越しを始めた方々もいらっしゃいます。Mastodonのとあるバージョンからは、フォロー、フォロワーを維持したサーバ間のアカウント引っ越しがサポートされていますので、多くのユーザは、フォロワーを失うことなく引っ越しできるはずです。

 その一方で、「mstdn.jp」閉鎖に伴ってMastodonそのものからの引退を表明するユーザもいるようです。先述のように「mstdn.jp」はあくまでMastodonというプラットフォームで運営されているサーバの一つに過ぎないのですが、「mstdn.jp」ほど多数のユーザを抱えているサーバが数えるほどしかないというのもまた事実です。他のユーザをフォローせずとも、ローカルタイムラインを眺めているだけでもおびただしい数のトゥート(発言)が流れてゆく光景は、他のサーバではなかなか見られないものです。なので、中には本当に「mstdn.jp」の代替となるサーバを見いだすことができないユーザが出てきても、おかしくありません。

 とはいえ、それでも、「mstdn.jp」がなくなるからMastodonから引退というのは、Mastodonに3年以上関わってきて居心地の良さを満喫しているこちらとしては、残念なことだと思います。Mastodonには、というより分散型SNSには、テーマ系、ノンジャンル系問わず、特徴のあるコミュニティが数多くあります。

 日本人による運営でなおかつ万人向けのサーバとして、私がまず思い浮かぶのは、「Fedibird」でしょうか。ただし、そちらは素のMastodonではなく、いくつかの独自機能を追加したシステムが採用されています。特筆すべき点として、Mastodonの特徴の一つでもあるローカルタイムラインがないことを挙げられます。故に、「mstdn.jp」というよりはむしろ「Twitter」に近い雰囲気を持っていると思います。

 あと、厳密にはノンジャンルではないのですが、素の状態のMastodonで運営されていて、サーバの安定性を追求しているところとして、「箕面どん」を挙げておきたいと思います。そちらはその名の通り大阪府箕面市をテーマとしたコミュニティですが、私みたいに箕面市に一歩たりとも足を踏み入れていない人間でも登録可能です(ぉぃ)。連合を含むタイムラインの流れは落ち着いていますので、サブアカウントという用途にも向いていると思います。

 僭越ながら、私もMastodonのサーバを運営しております。時々このブログでも取り上げるLIBERA S2」というところですが、こちらはリベラル(自由主義)な政治思想を持つ人向けのコミュニティであり、管理者の私がこんなことを言うのも何ですが万人向けではありません。私のメインアカウント(@Telmina@one.telmina.com)と相互フォローの方に限らせていただきますが、こちらに登録してもよいという方はDMで招待状を請求してください。

 以上の3カ所は、実際に私自身がアカウントを登録しているサーバです。もちろんこれら以外にも、Mastodon、というより分散型SNSのコミュニティはたくさんありますので、「mstdn.jp」からの引っ越し先を探している方に限らず、これからMastodonを始めてみようという方も、「#インスタンス紹介」等のハッシュタグを用いて、参加するコミュニティを探してみてはいかがでしょうか?

posted by Telmina at 00:45| Comment(0) | Mastodon
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