先日、東京都から今週末の不要不急の外出を控えるようにとの「自粛要請」があり、近隣の他県もそれに追従する動きを見せました。
私は、新型コロナウイルスに罹患しているか否かの検査はおこなっていませんが、今のところ少なくとも症状は出ていません。
とはいえ、自分の生活や趣味にも着実に悪影響が出始めています。
テレワーク
まず、来月から、自分には無縁だと思っていたテレワークを実施する可能性が出てきました。
私はIT技術者の端くれで、現在とあるシステム開発プロジェクトに従事しています。このプロジェクト、私が参画した今月から、既に新型コロナウイルスの影響により始業時刻の繰り下げがおこなわれています。当初この措置は数週間程度の予定だったようですが、コロナが沈静化するどころかさらに深刻化しているため、始業時刻の繰り下げは当面続きそうです。それに加え、業務の内容の関係でまずないだろうと思っていたテレワークについても、プロジェクト内で検討が始まった模様です。
詳細についてはまだ決まっていないようですが、早ければ来月早々にも始まりそうな状況です。そのため、いまだに私は定期券を買い換えることができません…。
洋館巡り再延期とゲーム制作無期延期
趣味の世界にも、新型コロナウイルスによる自粛という名の事実上の外出禁止令の影響は出始めています。
先日、「メール投稿テストを兼ねて」という記事で述べた、「山手西洋館」の臨時休館期間について、ついに再延期の告知が出てしまいました。
今のところ、4月12日(日)までとのことですが、これまでの状況を踏まえると臨時休館期間はさらに延期する可能性が極めて高いと思われます。
なお、私がなぜ「山手西洋館」にこだわっているのかと申しますと、今年制作するはずだった自作ゲーム第4弾の世界観やマップ制作の参考にすべく、本物の西洋館を見て資料とインスピレーションを得ようとしているためです。
ゲーム制作で用いている「RPGツクールMV」というゲームコンストラクションツールの構造上、いの一番にマップを作らないとゲーム制作を続けるのは困難です。そのため、マップ制作を最優先課題としているのですが、残念ながら自分が当初西洋館巡りをするはずだった2月29日(土)から休館期間が始まってしまい、いつ再開するか事実上わからない状況となっています。
これ以上ゲーム制作を延ばすと、今年応募するつもりだったとあるコンテストに確実に間に合わなくなります。否、もう既に、今から制作を開始しても間に合う可能性は極めて低いです。
そのため、非常に残念ですが、自作ゲーム第4弾のゲーム制作は無期限で延期致します。
また、自分に直接降りかかっている問題ではありませんが、自分の周囲でも、自粛要請という名の外出禁止令による悪影響が顕在化しています。
コミケ中止
まず、今年は東京五輪の影響でコミケの時期が元々ずれることになっていましたが、そのコミケの中止について発表されてしまいました。
別に私自身がコミケにブース出展しようとしていたわけではありませんので、こちらに関して言えば個人的には実害はありません。しかし、先述の通り自分は趣味でゲーム制作もおこなう身であり、間接的にコミケ等の文化的なイベントの影響も受けています。
あれだけの大規模イベントなので、ひとたびコミケが感染源になろうものなら、コミケや類似する他のイベントへの影響は計り知れません。それを考えると、中止も止むなしなのかもしれませんが、コミケを楽しみにしていた人にとってはひとたまりもないでしょう。
中小規模店舗への悪影響
自粛要請という名の外出禁止令は、中小規模の店舗にとってはそれこそ死活問題になっています。
頭ではわかっていたことですが、自分の身近なところでその影響を垣間見ると、戦慄してしまいます。
橙幻郷は客足的にはコロナの影響を受けていない(震災の時も受けなかった)けど、人を集めることを目標として営業していて実際にそれは叶っているにも拘らず、人を集めることをやめろと言われたら、閉店しかないのだが。 https://t.co/VS6XxE0nwm
− 大和みどり (@yamatomidori327) March 27, 2020
これは、私が今でも時々足を運ぶ数少ないメイド喫茶の一つである「メイド喫茶橙幻郷」のオーナーによるツイートですが、新型コロナウイルスによるイベント自粛要請が店舗の死活問題に直結していることがひしひしと伝わってきます。みどりさん、本件ではかなりご立腹の様子です。
感染症の蔓延阻止のために店舗の運営やイベントを自粛する。そこまではよい。しかし、メイド喫茶のように人を集めることそのものを目的としている店舗にとってはそれこそ死活問題です。ましてや、国や東京都からは、自粛しろとしか言われず、それにより営業時間を短縮したり休業したりしても、それによる減収に対する補償などは一切出ていない訳なのですから、経営者が怒るのは至極当然でしょう。
ツイートによれば、今のところ橙幻郷は客足的には新型コロナウイルスの影響を受けていないのだそうです。しかし、今後さらにそれが長期化してしまうと、ツイートの中で言及されている他店のように閉店ということもあり得ない話ではありません。国や東京都は、早期の段階で中小並びに個人経営の事業者に対する補償や支援策を打ち出すべきでした。
このままでは、ただでさえ相次ぐ消費税の増税によって足下がぐらついている日本経済が再起不能になってしまいます。そうならないためにも、今こそ、一時期検討されていた消費税0%や現金給付について、再検討されるべき。商品券とかもらったって一部の関係者以外誰も幸せになれません。